パッシブスキルという新要素が導入。
導入意義・狙いはどこにあるのか?
具体的かつ俯瞰的に分析する。
先に結論
『御新規のキャッチアップ』
導入時点で最も強く感じる性質。
5周年・BTWで始めた御新規に、
楽しく続けて貰う事を意識した仕様。
パッシブスキルの特徴
- アビリティ枠の拡張
- ☆5状態から稼働
- 非ソウル特性
最大の特徴はアビリティ枠の拡張。
スキルという名目だが、
実質的にはアビリティと同一。
従来のアビリティは最大8個。
上限を打破する点に大きな意義がある。
ソウルツリーの解放が不要。
降臨キャラを収集する必要が無い。
☆5初期状態から稼働するのは強み。
その一方でソウル特性とは別の扱い。
リンク使用で能力の引き継ぎは不可。
個別分析(山本重國)
①:火傷確率付与(5秒毎)
『ソロ・穿界門仕様』
共闘には適さない。
5秒毎の火傷判定では、
必ずしも敵が存在するとは限らない。
火傷判定のタイミングで、
多くの敵が居れば効果的。
敵が殆ど居なければ、
効果の発動意義は極めて薄い。
共闘では敵の殲滅調整が出来ない。
状態異常確率UPに比べ、
ギャンブル性が高いと言える。
ソロクエスト・穿界門の場合、
自分のペースで敵を殲滅可能。
一部のクエストでは、
経過時間が画面に表示される。
火傷判定のタイミングが把握可能、
クエスト攻略の手掛かりに出来る。
②:無所属の回避無効
『開眼の間対策』
現時点で使用箇所は開眼の間。
回避無効スキルを前提として、
クエストが作られている。
共闘向けのスキルとは言えず、
共闘評価にも影響しない。
③:火傷状態無効
『共闘性能の拡張』
従来はアビリティ8枠に含まれたが、
パッシブスキルへ移行。
アビリティ枠が1つ空くことで、
他のアビリティを獲得可能になった。
共闘性能の幅を広げる要素。
全体分析
①:今後の実装頻度
『排出頻度は高い』
回避無効がパッシブスキル前提ならば、
パッシブスキルの排出頻度は高いだろう。
回避無効は開眼の間と連動。
属性・キラー条件がある事から、
開催時に合致するキャラが必ず登場する。
回避行動を取る敵の特殊性を踏まえれば、
開催時に対応キャラが無い状況は考え難い。
開眼の間の開催頻度が重要。
新設の高難易度クエストという位置付け。
従来の『継承の間』と同等だと予想する。
今では常時開催になった継承だが、
従来は月1程度の開催。
開眼の間も月1開催を踏襲すれば、
キャラ排出も月1という想定になる。
②:アビリティ価値の変動
『状態異常耐性は印象低下』
今後の新キャラクターに影響。
アビリティに状態異常耐性を持つ場合、
従来以上に勿体無さを感じる。
状態異常耐性が悪い訳ではないが、
パッシブスキルで備える先例が出来た。
敵ガード無効・状態異常時ダメージUPなど、
優先的に求めたい新アビリティが多数ある。
これまでよりも、
アビリティ構成に注意を払うべきだろう。
③:新共闘の可能性
『現状で可能性は低い』
回避無効が役立つ新共闘は見込み薄。
直近の卍解生放送等で、
共闘コンテンツの追加は言及なし。
回避無効を持つキャラは現状1体、
回避無効を代替するアクセも未登場。
キャラクターの排出頻度を注視すべきだが、
極限共闘が最高難易度として継続だろう。
仮に代替アクセサリが登場すれば、
回避無効が影響する新共闘の可能性はある。
ただし現状の改修スピードでは、
将来的にというのが妥当。
総括して可能性は低いと見るべきだろう。
④:代替アクセサリの登場
『可能性は声次第』
ユーザーの意見次第。
パッシブスキルは、
アビリティの新たな枠組みとして導入。
専用クエストも同時投入された事から、
セールスポイントの開拓が大きな狙い。
セールスポイントを損なう、
アクセサリを早期に導入するとは思えない。
この流れを変えるのはユーザーの声。
開眼の間への意見が多数集まれば、
製作チームが対応する可能性はある。
対応の手法としては2つ。
- 回避率の緩和
- アクセサリの導入
チケット限定アクセを導入すれば、
新たな課金パックの販売なども可能。
意見対応レベルは製作チーム次第。
⑤:転生で獲得できるか?
『システム的には可能』
『転生の本質的には不可』
パッシブスキルは☆5から習得済み。
ソウルツリーの改修が不要、
システム的には導入可能だと思われる。
しかし転生の本質を踏まえれば、
パッシブスキルの獲得は難しい。
公式の定義に従えば、
転生は☆6次元での成長要素。
パッシブスキルは☆5次元での要素。
次元が異なっている以上、
転生に伴うスキル獲得は期待出来ない。
仮に獲得する事になれば、
転生の定義を修正する必要に迫られる。
転生状況が進捗しており、
過去の千年血戦篇キャラに期待が高まる。
パッシブスキル獲得による、
最上位戦力への返り咲きは厳しいと見る。
ただ可能性がゼロな訳では無い。
現段階のまとめ
『御新規のキャッチアップ』
ブレソルは5周年を迎えた。
開眼育成が導入されて早1年、
御新規と先行者の差を埋める仕様が必要。
その具体的な施策の1つが、
今回のパッシブスキルだろう。
初期状態から習得済みで育成を省略。
火傷確率付与は穿界門で有益。
継承のハードルは下がっており、
開眼の間で崩玉を一気に回収可能。
御新規がスタートダッシュを切る、
効果的な要素が各方面で揃っている。
開眼の間とは建前の名称に過ぎない。
開眼の間と称する事で、
先行者を意識している事を表現。
実質的に先行者の利得は、
アビリティ枠の拡大という部分のみ。
先行者の伸びしろを極力抑え、
御新規のキャッチアップを促進する。
5周年の先へ進む為の施策だと評価する。